新光産業きらら浜自然観察公園は、野鳥などのたくさんの生きものを観察し自然に親しむことができる公園です。 

 

新光産業株式会社

みどころ

9月のみどころ ~ 秋のバッタ ~NEW

2023年08月30日

この時期のお勧めのひとつに「バッタの仲間観察」があります。
バッタは広く捉えれば 
➀バッタの仲間(ショウリョウバッタやトノサマバッタ)
②キリギリスの仲間(ツユムシやササキリ)
③コオロギの仲間(エンマコオロギやスズムシ)
があり、ご近所の公園や空き地、河川敷の草むらで見つけることができます。

では、公園で見られる代表的なものを3つ紹介します。

トノサマバッタ

カヤキリ

エンマコオロギ










・1枚目画像 「トノサマバッタ」はその名の通り
 「バッタの中のバッタ」で一番バッタらしい姿をしているとおもいませんか?
 後ろ脚にある棘や頭と羽をつなぐ鎧の様な外郭は、もうすごいとしか言いようがありません。
 公園では芝生広場で見つけやすいです。

・2枚目の画像 
 「カヤキリ」は大型のキリギリスの仲間で6~7cm かなり迫力のある顔をしています。
 強力なアゴを持っていて噛まれるとかなりのダメージを受けるので注意が必要。
 この画像でわかりづらいのですが
 トウモロコシの様な黄色の部分の後ろに見える赤茶色のものがアゴです。
 公園ではヨシ原にいますが、9月になると少しずつ見つけづらくなるかもしれません。

・3枚目の画像 最後は「エンマコオロギ」。
 閻魔大王に似た怖い顔をしているのでこの名前がついていますが
 私はいつも「天津甘栗だっ!」と思ってしまい、むしろ「かわいいっ」と感じます。
 ♪フィー リー リー♪と涼しげに鳴くので、声からも楽しめます。
 バッタの様に驚いて飛ぶということはないので、地面を探すと見つかります。

それにしてもバッタの仲間の「顔」や「姿」はUPで見ると、なかなかの迫力ですね。
当公園では生き物の採取・採集・持ち帰りはご遠慮いただいていますので
じっくり観察した後は元の場所に逃がしてください。(S)
 
 

8月のみどころ ~ 干潟のカニ ~NEW

2023年07月23日

干潮時に陸地が現れる「干潟」には、沢山の生き物が暮らしていますが
夏真っ盛りの公園で見つけやすいカニの仲間を紹介します。


ヤマトオサガニ
 

いちばん沢山生息しているのはヤマトオサガニ。
泥質が大好き。
白く、への字の形をしたハサミはオスでも小さめで
挟まれたとしても痛くありません。





オサガニ



砂質が好きで、ヤマトオサガニと住み分けている?
オスのハサミはオレンジ色っぽく、つぶつぶがあります。
公園の干潟ではあまり多くありません。





ハクセンシオマネキ



オスのハサミは片方だけが特別大きく
干潮時に手招く様に振る求愛行動をします。
砂質が好き。





コメツキガニ


甲羅の幅は1㎝ほどと小さなカニ。
丸みのある体が特徴的です。
砂に含まれる有機物を食べますが
食べた後の砂団子を巣穴の近くに残すので見つけやすい。
砂質が好き。




チゴガニ

その名の通り(チゴ=稚児)これも小さなカニです。
コメツキガニと同様に砂や泥団子を作ります。
求愛行動は白いハサミを両方そろえて上下に振り下ろす
「万歳」の様な動きをします。
腹面や口周辺がターコイズブルーの様に
鮮やかになるものもいます。




アシハラガニ


この中ではいちばん大きいカニで、甲羅の幅は3.5cm位。
体は青みがかった色合い。
ハサミも太くしっかりしていて、挟まれると痛いです。
その名の通り、ヨシが生えた岸辺に多く見られます。




この様なカニたちを観察するには、公園の「干潟ふれあいゾーン」がお勧め!
他にも愛嬌のある魚「トビハゼ」や「ヤドカリ」に出会えます。
スコップと飼育ケースやバケツ、トビハゼを捕まえるなら網等をご持参ください。
カキ殻で怪我をすることがあるので、長靴と軍手も必需品です。
観察の後、捕まえた生き物は逃がしてくださいね。
泥を落とす水道もご利用いただけます。
そうそう、干潮時に遊びにいらしてください!

お待ちしておりまーす!
 

7月のみどころ ~ アカテガニのバリエーション ~

2023年06月29日


全身赤いタイプ

半分赤いタイプ











黄色が入るタイプ

甲羅にちょい赤タイプ










春から秋にかけて園路でよく見かけるアカテガニ、梅雨時は特に活発に動き回ります。
甲羅の模様に注目してみると、いくつかパターンがあるのが分かります。
全体的にオレンジ系のもの、半分だけ赤いもの、目の辺りの縁が黄色いもの、
全体的に黒ですが目の後ろに少し赤みがあるものなど様々で、個性を感じます。


抱卵

メス

こども










卵を持っていればメスです。
メスはオスよりひと回り小さいものが多く、ハサミも小さめで色も赤みの弱いものが多いです。
5枚目の画像の抱卵中のメスはなかなか立派なハサミで赤みも強いですね。
6枚目の画像の真ん中右はメスで、オスより小振りでハサミも小さく赤みも弱いです。
メスの左が昨年生まれ(?)の子ガニで、だいぶ小さく
この個体はオスですが、まだ赤みはありません。

こやって見ると、アカテガニのバリエーションが色々知れて面白いですね。
これからの時期、雨が降っても楽しめる(いや、むしろ雨が降った方が楽しめる!!!)
アカテガニ観察やカエル観察等で公園の自然をお楽しみください。(S)